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【東京店イベント】新ブランド「岩崎 有樹」の取り扱いスタート・東京店でのイベント開催

「美しい」と。彼の作った眼鏡を見た時に、そう思いました。

職人と呼んで良いのかもわからないですし、作家と呼んで良いのかもわかりません。
デザイナーというのももちろん違いますし、アーティストでもない。
表題では便宜上ブランドと記載しましたが、それも正確ではないと思います。

神奈川で1人で眼鏡を作り続けている「岩崎 有樹」さんの眼鏡の折角堂での取り扱いと、東京・神戸それぞれでのイベントの開催が決定しました。

彼の眼鏡を一言で表すとすれば「真面目」や「誠実」「力強さ」みたいなところでしょうか。

まず初めて彼の眼鏡を見た時の感想は冒頭にお話ししました。
デザインはもとより、湿度すら感じるような磨きの質感や整えられた噛み合わせ。
少しずつ、少しずつのちょっとしたことが全体として美しくなっているんだな。なんて店主と話したのを覚えています。
眼鏡作りにおける各項目で満点を出し続けられることで出せる佇まいがある眼鏡です。

それはプロダクトの観点からもそうですが、彼が作るからこそ出せる、彼の内面のようなものだと思います。
ある種の完璧主義というか。ひたすら真面目で実直なプロダクトです。

今回の彼のインラインは全てアセテートで製作されています。
一般的にはセルロイドが良いとされているけれども、自分がやればアセテートでもセルロイドでも良いものが作れる。
素材どうこうで決めるのも良いが、本質はそこではなく最終的なアウトプットで判断してもらいたい。
そんな想いを込め、今回は全てアセテートで製作したシリーズになっています。

今回並ぶモデルは、全て樹木の名前をつけられています。

今の彼の表現したいことが「ただそこに存在すること」だそうで、そのイメージに最も近いのが、植物、特に樹木だと思ったそうです。

昆虫にとっては食べ物、鳥達にとっては住居、人間にとっては住居や道具などをはじめとする素材となる。
それは樹木が望んだのではなく、周囲がその役割を与えたに過ぎません。
他の生活の中に存在し、それらを包含する余白を持ち、それでいてある種のシンボルマークになれるような、多大な存在感を持つ。

「それに関わる人ごとに解釈可能な余白を持ち、その上でどのように解釈されようと、そこにあり続ける力強さ」
今回のイベントでは彼のそういった思い、彼の言葉を借りると彼なりの「信仰」を表現していただいています。

昨今、「ハンドメイド」というのが持て囃される傾向にあります。
昔は生活に密接だったものづくり。実際、多くの人がそこから離れてしまい、現在は少し特別なものになっていることには間違いないと思います。
ただ、個人的な想いもありますが、彼の良さはそこにはありません。
目の前の、この「モノ」が良いかどうか。あなたにとって何かの役割を担うに足るかどうか。
なんとなくそんなことにも想いを馳せて頂ければ嬉しいなと思います。

同時に、どんなフレームがあるのかな、くらいの気軽な気持ちで、気楽に楽しんで頂ければ嬉しいなと思います。

展示期間:12月17日(土)〜25日(日)
展示場所:折角堂 東京