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やわらかな曲線が描く個性:オーバルシェイプが光るフレームたち
眼鏡フレームの世界において、さまざまなレンズシェイプがある中で、オーバルシェイプは顔の輪郭に自然と馴染み、優しく知的な印象を与える万能な形状として古くから愛されています。
そして昨今、ハイブランドのオーバルシェイプフレーム発表を皮切りに、またこのシェイプが俄かに注目を集め始めています。
今回は、そんなオーバルシェイプの魅力を、独自の解釈で昇華させた3つのモデル、”KUBORAUM”「Maske P6」、”Lunetta BADA”「1060」、そして”七六”「OV1M」に焦点を当ててご紹介します。
◾️マスクをコンセプトにしたオーバル:”KUBORAUM” 「Maske P6」
ベルリン発のブランド、”KUBORAUM”(クボラウム)の「Maske P6」は、その名の通り「マスク」のような大胆なデザインで構成されています。一見するとオーバルシェイプとはかけ離れた印象を受けるかもしれませんが、このモデルが持つ流れるような曲線、特にレンズシェイプとフレームが一体化するラインには、オーバルの持つやわらかさが大胆に解釈され、拡張されています。
顔を覆うようなアバンギャルドなフォルムの中に、どこか人間味のある柔らかさを感じさせるのは、このオーバル的な曲線美が寄与していると言えるでしょう。「マスク」というコンセプトにならい、その圧倒的な存在感で個性を際立たせる「Maske P6」は、まるで現代アート作品を身につけるような感覚で、ファッションに挑発的なアクセントを加えたい方に最適な一本です。
◾️普遍的な美しさのオーバル:”Lunetta BADA”「1060」
日本のブランド、”Lunetta BADA”(ルネッタ バダ)が手掛ける「1060」は、まさにオーバルシェイプの魅力を最大限に引き出したモデルです。80年代のヴィンテージデザインを現代に蘇らせるというブランドの哲学が、この普遍的なシェイプと見事に融合しています。
丸みを帯びた特徴的なレンズシェイプは、顔に優しくフィットし、知性的でありながらも柔らかな印象を与えます。単なるレトロなデザインに終わらないのは、現代の技術で実現された快適な掛け心地と、細部にわたる丁寧な作り込みがあるからです。時代を超えて愛されるオーバルの魅力を、現代のファッションに自然に溶け込ませたい方に、「1060」は長く愛用できるパートナーとなるでしょう。
◾️ミニマリズムのオーバル:”七六”「OV1M」
折角堂のオリジナルブランド”七六”(ななろく)の「OV1M」は、上記の2つのモデルとは対照的にオーバルシェイプを極限まで洗練させたミニマルなデザインが特徴です。「引き算の美学」が息づくこのモデルは、非常に細身のメタルフレームで構成されており、顔に自然に溶け込むような繊細な美しさを放ちます。
派手さはないものの、その洗練されたオーバルシェイプは、纏う人の知的な印象や、上品さをさりげなく引き立てます。素材として使用しているサンプラチナは軽量でありながら高い耐久性を持ち、長時間の着用でもストレスを感じさせません。シンプルでありながらも確かな存在感を放つ「OV1M」は、日々の装いに上質さを加えたい方、ミニマルでありながらも個性的なモデルを求める方に、ぜひ手に取っていただきたい一本です。
オーバルシェイプと一口に言っても、それぞれのブランドが持つ哲学やデザインアプローチによって、これほど多様な表情を見せることは非常に興味深いですね。あなたなら、これらのオーバルの中から、どのモデルで個性を表現してみたいですか?