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折角堂のクラウンパント(MEGANEROCK・guépard・Vue dc)

折角堂のクラウンパント(MEGANEROCK・guépard・Vue dc)

眼鏡の定番の形はたくさんあります。
わかりやすいラウンドの眼鏡やスクエア、ボストン型やウェリントン型など様々。

その中で、眼鏡業界では昔からある形なのに一般にはあまり浸透しておらず、「あんまり見たことがない。」「少し奇抜に感じる。」といわれる形があります。それがクラウンパントです。
フランスでは古くから存在し、名前自体は1940年台には定着。そのデザインは1950年台に流行しました。
フランスでは丸型の眼鏡をパントと呼び、その上部を切った様子を王冠(クラウン)を被っているのに見立て、このような名前で呼ばれています。

一般的には丸型はカジュアル感が強く、少し癖がある形と認識されています。
癖があるように見える理由の一つが、「縦長」であることです。
実際に同じ丸みのある楕円のオーバル型は、丸みはカジュアルながらも縦が短くかけやすい形です。
丸型との差はレンズの高さが大きな要素を占めており、縦長さが大きなポイントになります。

クラウンパントは「似合いやすい形」と言われますが、多くの人にとって「違和感が出にくい形」と呼ぶ方が適切かもしれない、と個人的には思っています。

一方でクラウンパントは、レンズの上部が真一文字にカットされていて高さが小さめになっています。
これにより、カジュアルさが軽減されることでかけやすいデザインとなっています。
また、丸部分がボストン型のようにスッキリとしている場合も、よりかけやすい形のデザインとなります。

クラウンパント型は様々なブランドで出されている形です。
折角堂で取り扱っているブランドでも、多くがこのデザインで眼鏡を製作しています。人気のクラウンパントは3ブランドで、guépard(ギュパール)、MEGANEROCK(メガネロック)、Vue dc(ヴュードゥーシー)。

guépardのクラウンパントはgp-02で、クラシックながら少しティアドロップ気味のレンズシェイプが特徴的。
一般的なクラウンパントは単純な丸型が多い中、他のモデルにはない個性があります。
サイズは43□22と少し小さめで、女性の方でピッタリくるくらいのサイズ感です。
テンプルは非常に太めで、研磨技術や芯入れの技術が未発達だった1940年代ごろのサンプリング。
当時のセルロイド製のフレームほどではないですが、現行のフレームの中では当時のエッジの立ち方やテレビジョンカットなどまで非常によく再現されています。

一方で少し大きめになるのがMEGANEROCKのVECTOR012です。
ギュパールでは少し小さいと感じられる方や、クラシックすぎるものよりも少しカジュアルなもの、ポップなものをお探しの方にお勧めです。
クラウンパントに対して下部の玉型がシャープになっています。いわゆる「シュッ」としているタイプのデザインで、掛けて見ても「シュッ」としています。
サイズ44□23と標準くらいのサイズ感ですが、小顔の方が掛けても違和感が出にくく、サングラスにしても眼鏡にしても使いやすい万能眼鏡です。
MEGANEROCK全般に共通していますが、テンプルが少し細身で掛けた際のストレスが少ないのも嬉しいポイント。
使いやすいのに掛けた感じも個性的で、バランス感に優れたちょうど良い雰囲気の眼鏡で、個人的にも大好きな一本です。

コアなファンが多いブランドではVue dcのPOPが非常に人気です。
ヴィンテージでよく見られるクラウンパントとはまた別の印象がありますが、堅牢さと上質さでは他を圧倒し、これがクラウンパントだ!と言わんばかりの強い主張があります。
サイズは41□26で、レンズが意外と小さく鼻幅が広めに作られた眼鏡です。フランスのブランドで、サイズがヨーロッパ仕様、鼻盛りやクリングスの取り付けを行わないとずれやすいかもしれません。それを補ってあまりある個性で、この系統の眼鏡の中ではダントツの存在感と質の良さがあります。

クラウンパントは一口に「掛けやすい!」と言われる形ですが、サイズやリムの厚み、バランスで全く違う表情に彩ってくれます。
個性のあるものを求める方には個性があるものを、ナチュラルなものをお探しの方にはそういった眼鏡をご提案できますのでいつでもご相談ください。

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