折角堂

「竜崇縫靴店」の革靴のイベントを開催します

11月13日(土)から15日(月)の3日間、大阪で靴づくりを行なっている若い2人組の靴職人「竜崇縫靴店」のイベントを開催いたします。期間中は職人のお2人も店舗へ在廊しています。

先日彼らから面白い話を伺いました。
2015年から活動を始めた彼らは、スタートから現在までをベースに「前期」「中期」「後期」に分類できるほどたくさんのモデルを考案、製作してきました。「これは立ち上げ当初の前期に考案したモデル、これは新作だから後期」といった具合です。
彼ら曰く、選ばれるお客様によって「前期」「中期」を好まれる方、「中期」「後期」を好まれる方の大きく2パターンに分かれる傾向があるとのことです。

彼らの靴には、お世話になった人、彼らが通った場所、インスピレーションを受けた過去の偉人などの名前が付けられています。
「前期」のモデルには、竜崇縫靴店として活動するより以前、過去の彼らがお世話になった方の名前が。これらはよりクラフトマンシップあふれる、ファッションというよりも「モノ」としての側面がより強いプロダクトです。靴職人として「ものづくり」で生きていく、という当時の彼らの意志を体現するかのようなプロダクトが中心です。「モノ好き」の方によく好まれます。

「後期」のモデルは、竜崇縫靴店として活動をする中で出会った方や、行った場所、取り組んだ活動があったからこそ製作できたモデルが多く、それらに関する人や事物の名前が付けられました。
傾向としてはよりデザイン性が高く、意匠の凝らされたプロダクトが中心。そのため、ファッション好きの方に愛される傾向にあるとのことです。様々な人や文化、モノに触れる中でより楽しんで靴づくりをするになった、彼ららしく、彼らだけが作れるデザインのもの。

「中期」はそれらの間。程よい塩梅でそれらを繋ぎ止める鎹のような存在。多くの方の心に刺さるモデルが多いなと思いますし、私個人も初めて手にしたものはその頃のモデルでした。

「前期」は彼らの師匠や昔からお世話になっている方の名前が付けられているため、古風な名前が多いそうです。
「中期」と「後期」は年代が近い人の名前が採用されているところにも注目してみてください。

どれが前期だとか、どれが「中期」や「後期」なのかの詳細は言いません。実際に見にきていただいて確かめて頂きたいです。
これを読んでいただいた方には、どれが自分の心に刺さったか、どういった傾向があるのかなんかを考えていただくのも面白いと思います。自分の好みや嗜好がどんなものなのか、興味のある方はぜひ試しに来ていただいて、それらを楽しんで頂ければ。

彼らの製作する靴は彼らの歩んで来た道のりであり、今もなお途中経過です。旧態依然のものづくりをするのではなく、常に新しいものを模索しています。
ぜひ彼らの「現在」の熱量を感じに来てください。