折角堂

VERONIKA WILDGRUBER(ヴェロニカ・ワイルドグルーバー)の受注会を開催いたします。

10月15日(土)までの間、VERONIKA WILDGRUBER(ヴェロニカ・ワイルドグルーバー)の受注会を開催しています。
期間中は普段店頭には置いていないモデルを中心に、ご覧いただけます。

VERONIKA WILDGRUBER、耳慣れないブランドだと思います。
折角堂では少し前から取り扱いを始めていて、ご紹介は今回が初めてだと思いますので、どういったブランドかを少しご紹介します。

VERONIKA WILDGRUBERはドイツのベルリンを拠点とするブランドです。
高級ブランド「HERMES」(エルメス)でのテキスタイルなどのデザインが代表作。
シルクを用いたパターンが中心ですが、それだけではなく最近ではジュエリーや家庭用品のデザインなども手がけています。
インテリアやその他プロダクトデザイナーとしても活躍している、万能なデザイナーさんです。
2011年から、彼女がデザインしたスカーフなどがHERMESで製作されています。
その頃から色使いが変化するなど、ブランド自体のクリエイションにも少なくない変化を及ぼしています。

OFF WHITEの創業者、ヴァージル・アヴローのように元々は建築や他のジャンルからファッション業界への転身はしばしば見られます。
彼女もその一人です。元々は眼鏡とは全く縁もゆかりもないデザイナー。イタリアで工業デザインを学んだ彼女は、しばらくインテリアやオブジェの製作をしていたそうです。

眼鏡に携わり始めたきっかけは、縁あって眼鏡業界では著名な「alain mikli」とともに仕事をしたこと。
知人を通じて知り合ったアランミクリが、「眼鏡に携わったことのないデザイナーと眼鏡を製作するのが面白い」という考え、初めて眼鏡関係の仕事を始めることになったのです。

そんな彼女の「眼鏡デザイナー」としての転機は2010年。
坂本龍一氏も愛用するフランスの眼鏡ブランド「JACQUES DURAND」とのコラボレーションがきっかけ。
このコラボレーションフレームが眼鏡界のアカデミー賞と言われる「SILMO D’OR」(シルモドール)で審査員特別賞を受賞しました。

その後、2012年には「VERONIKA WILDGRUBER」のブランドとしての活動をスタート。
2015年には、SILMO D’ORのサングラス部門でもベストデザイン賞を受賞、2017年にもノミネートされました。その他ドイツ国内のデザイン賞を多数受賞するなど、優れたデザイン性は非常に高く評価されています。

彼女の眼鏡のコンセプトは「シンプルで驚きのあるもの」
建築や絵画、未来的なものなどからインスピレーションを受けて製造されています。実際、一見シンプルなものが多いのですが「これどうやって作っているの?」「これどうなってるの?」と思うものが非常に多いです。
形にするのが非常に難しいそのデザインを、ドイツやイタリアの家族経営の工場と緊密に連携し高い品質で眼鏡を製造しています。

直近のコレクションでは、騙し絵で有名な「マウリッツ・エッシャー」」の作品や「メビウスの環」「ペンローズの三角形」などの幾何学的な図形から着想を得ています。

他のメーカーの方も「これどうやって製作して居るのか、見ただけでは分からないですね」とおっしゃった変わった形のモデルです。
中央で交差したフレームラインが、どちらのリムが上で、どちらが下なのか。どちらリムが前でどちらが後ろなのか。

着想に関しても製造に関しても非常に面白い眼鏡だと思います。

VERONIKA WILDGRUBERはコンセプトを体現している眼鏡が非常に多いです。
意外と、一貫したものや今まで見たことのないものを製作するのは難しい。
その上で一見してわかる華やかさを誇示するのではなく、上品で「わかる人にはわかる良さ」をプロダクトとして製作し続けています。

なんだかんだとお伝えしましたが、いろんなものを置いておいて、シンプルにこのデザインを楽しんでいただける方に掛けていただきたいな、と思うブランドです。